月が照らす


まるで月光が当たった場所は
 浄化されるかのように綺麗な淡い光だ

さっきまで口付けてたグラスに反射して

 その光は天井にゆらゆら揺れる月の海が出来る


それがあまりに綺麗に思えて
 おれの心まで見透かれてるのではと
  ふいに顔を上げてみる。




 月が見ている

  
【 3 】




なぁゾロ……。

 おれが欲しいモノ。

  本当は気付いてんだろ?


おれはてめぇ程
クソ単純でバカ正直ににできてねぇから
おれから言葉で素直に言えねぇ。


てめぇに言わせればめんどくせぇヤツなんだろうけど……。



ふいに上げた顔にゾロはキスを強請られたと勘違いしたのか
吸い寄せられるように唇を重ねてきた。


互いに負けぬ様に舌を絡め合い
口腔内を一通り確認した後、
ゾロは耳・首筋の後に再度乳首へと
口付けながら移動していった。


途中ゾロはグラスを片手に
サンジが継ぎ足した酒を氷ごとグイッと口に含み
ガリリっと氷を噛み砕いた。




「っ!!?てめぇ考えないならせめてこっちに集中………ぁひゃっ!?」


口に氷を含んだままゾロはサンジのピンク色の肉棒をいきなり頬張った。


「ひゃっ!!このバカっ!!なっ何してんだよっ;」

「ん?ひゃってひょおりめるらひいらろ??」

「んっっ!はぁっ…そっそこで銜えたまま……ぅんんっっ…
は、話すなっ!意味も分か……んねぇしっ」


冷たい氷とゾロの熱い舌に刺激され
 サンジのピンク色の肉棒は更に少しだけ熱く硬くなった。


「だから氷って珍しいだろ??って言ったんだっ」


そう言ってゾロは少し小さくなった氷を数個持ったまま
 サンジをグルンと回転させうつ伏せにした。



「わわわっ;ちょっ!!さっきから何がしたいんだ?
  てめぇまさか酔ってんじゃねぇのか??」


何かいつもと違うゾロに戸惑いながら起きあがろうとするがその瞬間


「んぁっんっつめたっ……っんんっ」


その開いた口を口で塞ぎ空いてる手で
 氷をサンジのソコに押し挿れてみる。



少しグッと挿れると後は面白いように勝手に吸われていく。


1つ
 2つ
  3つと挿れてみる。


「……っ!ゾロやめっ……」


「てめぇの手はあんなに冷たいのに
  ココはすっごく熱いんだな。
   氷が溶けてすぐに出てくる。

  まぁ濡れて丁度いい具合だけどな」


そう言いながらきゅっと締まったサンジのソコを

  熱い舌で舐めながら押し広げて入っていく



(さっきまではあんなにラブラブでクソあまあまだったのに

 ゾロのヤツ何のスイッチが入ったんだっ!?

 
 おれの誕生日だよな??そして欲しいモノくれるって………

        まぁもう半分は……)



ゾロの意外な行動に戸惑い

 しばしサンジは脳内で何が起こっているのか整頓してみる。




「てめぇっ!!大人しくしとけとは言ったが
 考え事が出来るとは随分余裕があるじゃねぇか」



窓からこぼれる月光に照らされたその野獣は
 またも恋人をグルンと半回転させ
  仰向きにしニヤリと不適な笑みをし口元を拭い一言。



 「次はてめぇの番だ」











     
執筆:さかぷぅ。様




 
⇒4 ( リキン様 )