ゾロサン★リレー(医者パラレル編)
【 3 】 比翼刹那様
「て、てめぇはデリカシーってもんがねぇって言ってんだ・・・ムードぐれぇ作れよな」
サンジは着ていた白衣を、するりと肩から落とした。
パサリという床に白衣の落ちる音を合図に俺達は久しぶりのお互いの唇を重ねる。
ちょっとかさついたこいつの唇に触れたらなんだか、すっごくキちまって・・・。
「は・・・ッ・・ん・」
「・・っく・・どうした?子供たちに大人気のグル眉先生は本日は珍しくがっついてんな。」
「うるせ・・・そうさせてんのは誰だと思ってんだ。」
「・・・俺・・だな。」
そういいながらもゾロの手はプツンプツンと一つずつサンジのシャツのボタンをはずしていく。
あ〜・・・俺どうかしちまったのかも、こいつの匂いかぐだけで頭くらくらすんし、声聞くだけでぞくぞくするし・・・。
同じ症状ならいっそ風邪のほうがいい。
二、三日も寝てれば治るしな・・・でもこいつは治らねぇだろうな。
きっと細胞までやられちまってる。
気づけば俺のシャツは身体から取り払われゾロは不思議そうに顔を見つめていた。
「何かんがえてた?」
「ん〜?・・・・いや、もう手遅れだなって。」
クスクスと笑いながらゾロの頭を抱きしめたら胸にねっとりとした感触を感じた。
「おうおう・・・本日は内科医のホープ、マリモ先生もいつも以上にがっついていらっしゃる。」
「だれのせいだよ。」
「へへっ・・・・おーれ。・・ッ・・ん・・」
無駄口はここまでにしておく。
俺とこいつにはまだ仕事があって時間もないし。
何より、ここからはおれの余裕がなくなるからな。
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→4 (雪城さくらへ続く)