【 8 】 比翼刹那様




 「・・はぁ・・ぁぁ・・」




 いきなり無くなった尻への圧迫感に俺の口からは甘い吐息が漏れた。




 「そんな名残惜しそうな顔すんなって・・・すぐにまた気持ちよくしてやるから。」




 「ロロノア、てめぇっ・・俺がいつ気持ちよくしてくれって言ったんだよ!」




 「何度も、何度も言ってたぜ?気持ちよくしてくれ、もっとって・・・・下の口がな。」




 「・・・ッ・・」




 ニヤリと笑ったゾロの目に捕らえられて何も言えなくなる。
 こいつの目は苦手だ。
 ただ見られてるだけなのに、全部見透かされてるみてぇに感じる。




 「先生、これなんだかわかるか?」




 「んぁ?俺は化学の教師だぜ、バカにしてんのか。試験管だろ。」




 「そっ、試験管。この前の授業で俺が間違って割っちまったとき、放課後居残りさせたよな?」




 「アレは、テメェがちゃんと使い方聞いてねぇで熱いままの試験管を水につけて割ったからだろうが!」




 ゾロは試験管を手に持ったまま此方へと歩いてくる。




 「あ〜・・・悪かった。じゃあさ?俺に手本見せてくれよ。」




 「・・・手本?」




 「そっ、試験管を割らないようにする手本。」




 ゾロのニィッという笑みで全てが分かった。
 何でこいつが試験管の話なんかしたのかってことも。
 今からこいつが何をしようとしてるかってことも。




 「・・ゃっ・・ロロノア、やめろ!・・んなもん、無理!」




 「却下。」




 「んぁあっ・・!・ぁぁ・ッ・・・」




 ひんやりとした固形物が躯に押しはいってくる。
 力を入れないようにと一点に集中すれば、今まで以上にリアルに感じてしまい余計に力が入ってしまう。




 「先生・・・力ぬかねぇとわれちまうぜ?」




 とか言ってさっきから激しく出し入れしてんじゃねェェェェェ!!




 「・・ふぁあっ・・ゃ・・も、無理・・ィ・」




 「お〜その調子、その調子。」




 ゾロは楽しそうにそう言うと俺の中に試験管をいれたままその場を離れてしまう。




 「・・ロロ・・ノア、何して・・ッ。」




 なにやらゾロは生物の教師が実験などで使っている冷蔵庫をガサガサとあさって、此方へと戻ってきた





 「ロロ・・ひゃぁあっ・・!・・ゃあっ・・」




 いきなり背中に感じた冷たさに俺は背中を仰け反らせてた。
 何とか試験管は割らずにすんだようだ。
 何かと思って後ろを向けばそこには氷を持ったロロノアの姿があった。




 「・・っ、ロロノア?」




 あまり現状が理解できなくて疑問口調にゾロの名を呼べば、躯を抱き上げられ再び仰向け姿へと戻された。




 「化学の先生なら・・・どんな状況でも、大切な実験器具は割っちゃダメだよな。」




 いったいこいつの頭はどんなスピードで物事を考えてるのだろうか・・・エロい事限定で。
 俺はただ、ゾロの楽しむような笑みに苦笑いを浮かべることしか出来なかった。












 ⇒9(雪城へつづく)




 
次回ミッション「サンジに試験管突っ込んだまま氷で弄っちまえプレイ」(うわぁ。笑)