【 5 】 雪城さくら
ゾロと目を合わせたまま、自身を咥内で弄ばれ、サンジは漏れそうになる声を必死で噛み殺した。
「ゃ、だぁ・・ロロ、ふぅ・・・っ・・っく」
「先生のコレ、うまいぜ・・・?」
「ふひっ!!」
「先からどんどん溢れてくる・・・濡れやすいなぁ?」
「ぅあふ・・んっ!」
カリの部分を指先で捏ねられ、ぐりぐりと先端に舌先を突っ込まれて先走りを拭い取られ。
全体を銜えこまれ、緩く吸い上げられる。
空いた手で、尻朶をこそばされ・・・。
初めて味わう口淫に、急激な射精感がこみ上げた。
バカ!! このバカマリモ!! エロマリモ!!
放課後の人気のない旧校舎。特別教室ばかりが並ぶこの棟に、用のあるものなど滅多にいない。
しかし、いくら誰も来ないと思っていても、もし万が一、誰かに聞かれでもしたら・・・。
「ロロノアっ・・やめ・・止めてくれっ・・・」
力のない声音で抗ってみても、このバカが大人しく聞くはずがない、と思っていたのに。
「・・・なんだ、止めていいのか?」
それまで手で、舌で、口腔内に含んだりしてぐちゅぐちゅに弄くり倒したサンジの性器を、ゾロはあっさりと口から引き抜いた。
「・・・はァ!?」
いきなりクソ熱い口の中からひんやりした外気に触れて、サンジはビクンと震えた。
「・・・嫌なんだろ?しょうがねぇから望み通り、止めてやるよ」
ニヤニヤと笑うゾロの表情は、もはや悪魔そのもの。
サンジの陰茎はもう、天を指して蜜をしとどに垂らしている。
解放されたくて、仕方がないのに。
男なら、こんな状態でほっとかれるほうが辛いって、分かっててやってやがる・・・!!
自分で処理しようにも、手は未だ縛られたまま。
一体どうやったのか、もがけばもがくほどきつく絡んでくる。
はぁ、ん・・・と震える息を吐いて、サンジは再びゾロを見つめた。
勃ち上がって切なく震える一物を、身を屈めたままのゾロの眼前に曝し、無意識に腰を揺らす。
「このままだと、ズボンまでべとべとになるぜ」
「・・・やぁ・・」
「なぁ先生、どうして欲しい?」
ぺろりと唇の端を舐めるゾロの吐息がかかるたびに、こぷんっと新しい雫が零れる。
だんだん回らなくなってきた頭に、ゾロの声だけが響く。
「このまま仕舞ってやろうか?」
ふうっとわざと息を吹きかけられる。
「こんなにだらだら汁出したまま、エロい顔晒して・・・」
するっと裏側を指の腹で撫でられる。
「皆に見られるなァ?先生のやらしい顔も、恥ずかしい染み作ってるココも・・・」
ぴんっっと、指先で軽く弾かれて。
サンジはぶんぶんと首を振った。
そんなことになるくらいなら、死んだほうがましだ!!
涙目で睨むサンジに、ゾロはなぜか、優しく慈しむような笑顔を向けた。
しかしそれも一瞬だけで、すぐににやけた面に戻ってしまう。
「それとも・・・」
ゾロの目が、獣の色を強く帯びた。
「・・・達かせてほしいか?」
ギラリと光る紅い瞳から、サンジはもう目が離せない。
「おれに、弄られて、もっと気持ちよくなりたいか?」
酷いくらい甘い声で囁かれる。
己の性器の陰で見え隠れするゾロの顔。
サンジはぎゅうっと唇を噛んだ。
「・・・どうして欲しいか、言えよ、先生」
「ぁ・・・んもっ、ろろ・・・ッ」
「達かせてくださいって、ちゃんとおねだりしてみろ」
「い・・・かせてっ!!ちゃんと・・さ・さわっ・・てくれ・・・っっ」
やっと出た声は、低く掠れていて、自分でも驚いたけれど。
色気の欠片もなかったけれど。
ゆっくりと唇を近づけられ。
先端に、舌の滑りを感じ。
陰嚢を揉みこまれ。
「・・ロロ・・ノアぁあ・・・」
「いっぱい出せよ。」
満足げに微笑んで、性器を口に含むゾロを見た瞬間。
「 うあぁあああっ!!イくっ!イっちゃ ぁあああん」
がくがくと腰を震わせながら、ゾロの咥内に、熱い白液を吐き出していた。
⇒6(刹那様へつづく)