【 2 】 比翼刹那様
「先生、俺今日……部活ねぇんだよな。」
あぁ…知ってる、知ってるさ。
「だからさ……いつもより時間ある。」
そう言ってニマァっといつも以上に妖しく笑うゾロに一気に俺の頭は自分の悩みを考えているところから現実へと引き戻された。
「ロロノア…お前何が言いたいんだ?」
「別に……ただいつもより時間がある、それだけだ。」
ほぉ、そうか。
なら、この俺の胸や腹の辺りをはいずり回ってる手はなんだァァァ!!
「…っ…んぁッ…」
そんな声にしないツッコミを入れている間にでたレディーみたいな自分の声に俺は思わず両手で口を塞いだ。
なんだ今の。
その答えは悩む暇もなくすぐに知ることになった。
「へぇ、先生……ここ、好きなんだ。」
そう言ってゾロは腹の辺りにまで這わせていた手を上に戻し胸の先端の突起を執拗に弄り始めた。
23歳になってこんな大発見があるとは思ってもみなかった。胸を弄られて感じるのはどうやらレディーだけじゃないらしい。
…そしてもう一つ。
「ばかっ…ッそこばっか触んな…ぁッ…」
男でもレディーみてぇな声はでる。
⇒3(雪城へつづく)