【 14 】 比翼刹那様
「ロロノア!お仕置きって・・・試験管だけで十分お仕置きだろうが!!」
「んあ?アレは先生だって気持ちよさそうだっただろ?それに・・・ロロノアじゃなくてゾロだぜ、・・・サンジ。」
そう言うとゾロはいきなり俺にYシャツを着せ、ネクタイをしめ、白衣を着させる。
下は裸のままだが。
「・・っうお、・ゾロ!?」
ゾロは俺を軽々と持ち上げると窓の前に運び、俺はそこで降ろされた。
「おい、ゾロ・・・何すんだよ。」
俺の問いに耳も傾けずゾロは目の前の窓を開けた。
「サンジ・・、今何時か分かるか?」
「んあ?七時・・半ぐれぇだろ?それがどうかしたのかよ。」
「そうだ、七時半。それって何の時間だ?」
「そんなのお前が一番知ってるだろ、生徒の集団下校時刻・・・・。」
え・・・?
集団下校時刻?
ここは二階で昇降口の真上。
帰る生徒はみんなここを通るのだ。
窓から下を覗けば何人かの生徒が帰っていっている。
「ゾロ・・、もしかしてお前。」
「おれ。そういうサンジの勘の鋭いとこ・・・好きだぜ。」
「ちょ・・っ・、ぁ・・待って・・、」
俺の静止の言葉よりゾロの動きの方が一足早かった。
俺は、窓の外を見ているような姿勢のまま、ゾロに後ろから自身を弄られ動けない状態となってしまった。
下からは生徒達の楽しげに笑う声が聞こえる。
って、コレどう考えたってやべぇだろ!!
クソ・・・また躯熱くなってきやがった。
「サンジ・・・気分はどんなだ?」
「てめっ・・ぁん、・・どんなって・・は・・ァ・」
文句を言おうとすればすぐに先端を弄られ喘ぎ声に変えられてしまう。
このまま声を抑えられるだろうかと心配してたやさき、事件は起こった。
「あれ・・・サンジ先生じゃん!サンジせんせーい!」
聞き覚えのある声・・・下を見ればニカニカと笑う黒髪の生徒。
ルフィの兄であり、うちの学校の三年生でもあるエースだ。
こいつもゾロまでとは言わないものの妙に俺に懐いている生徒だ。
でも・・・正直今は気づいて欲しくなかった。
俺の後ろでゾロが俺の自身と乳首を弄っている今だけは!
「エースか・・・?」
「あぁ・・、んっ・・ぁ・・」
サンジに懐くエースにゾロは少なからず敵意を抱いていた・・・まぁ、それをサンジが知るよしもないが。
「先生・・・生徒が呼んでるだろ?話してやれよ。」
「サンジ先生〜。教師も校内禁煙になったからって、また隠れてタバコすってんですか?」
「あんま・・っ・・でっかい声でそう言うこと言うなよ。」
「ははっ、すいません!・・・先生なんか今日いつもより顔赤くないっすか?」
「あ?・・気のせ・・だ、気のせ・・ひぁあんっ!」
このバカ野郎!エースと話してる最中に尻の穴に下つっこみやがった。
脚をドンドンと軽くゾロにぶつけてやめろと抗議をするがこいつはやめるきは無いらしい。
「先生!?・・どうかしたんすか?」
「何でも・・ぁ・、無い。」
「いや、だってあきらかに調子おかしいし。俺、上行きますね?」
いや!!そっちの方がやべぇって!
「いや・・、本当大丈・・夫だ・・ァ・から。」
「サンジ。」
エースに上に来なくていいと説明していれば後ろから聞こえる、低い声。
「・・・がんばれよ?」
ニィっと楽しそうに笑うゾロの顔を思い浮かべれば、俺は自然と躯を身構えた。
⇒15 (雪城へつづく)
サンちゃん!大ピンチーーーー!!!!(汗)