予備校の、元同僚。
一緒に暮らしだして数ヶ月。
恋人になってすぐ同棲を始めたふたり。
ご他聞に漏れず、只今 蜜月真っ最中のラブラブ新婚真っ盛り。
ただ、サンジがひとつだけ困っているのは。
恋人の、ロロノア・ゾロが、とんでもないエロエロ魔獣だということ。
意地悪ダーリン欲張りハニー
「ゾロッ・・・ゾロ・・・も・・・やめっ・・」
「あぁ?止めろって割に、ココもうビンビンじゃねぇか」
「アホ・・っ!!食いもん、粗末にすんじゃ・・ね・・っ!」
今日は、ゾロの誕生日だった。
こんなことになってるきっかけは・・・思い出すのも阿呆らしいが、ゾロのためにサンジが作っていたバースデーケーキ。
ふたりきりのパーティーも終わり、食後のケーキを食べようってことになって。
コーヒーに、デコレーションで残ったゾロ仕様の甘くないクリームも添えようと、サンジがボウルを抱えたとき。
ニヤリと笑った恋人の顔に、気付くべきだった。
と、身体中にホイップクリームを塗りたくられながらサンジは思う。
「粗末になんかしやしねぇよ、ちゃんと今からたっぷり食ってやるから。な?」
「な? じゃねぇよゾロ!!いつもいつもおれがこんなんに付き合ってやれると思ってんのか!?」
「いいじゃねぇか。今日は俺の誕生日だぜ。それにホラ、お前も乗り気だろ」
まっぱでテーブルの上に乗せられて、7分立てのふわりとしたクリームを落とされながら。
どこに落とされてるかと言えば、そりゃ胸のあたりや腹やへその上、サンジがいつもくすぐったがるところだったりしながら。
ちなみに、なんでくすぐったがるかと言えば・・・・・・
『そんなこと言わなくても分かんだろクソ変態!!乳首弄られるのが気持ちいい、なんて素面で言えっかよ!!』
ってなサンジの照れ隠しだったりしたわけだが。
「うし。できた」
会心の笑みでゾロが言うのに、それとは真逆に、もうどうにでもしてください状態で放心するサンジ。
(できた・・・て、これかよ・・・)
呆れて思いながらも、サンジは動けない。
ちょっとでも動こうものなら、身体の上のクリームが床に落ちてしまうかもしれないから。
そしたらもう食べれない。
サンジが絶対にそんなことはできないと知っていての、ゾロのイタズラ。
かくして。
サンジの、生クリームデコレーションが、出来上がった。
さあどうぞ召し上がれvv と言わんばかりのそれを、舌なめずりして見下ろすゾロ。
もちろん、おいしくいただく気満々なんだろうが。
「じゃ、いただきます!まずは、どこにすっかな」
ニッ、と歯を見せて、ゾロがサンジに覆いかぶさる。
「にゃ・・・っゾロ!!ヤァ・・だあっ」
「聞こえねぇな。ほら見ろよ、サンジのカワイイ乳首が埋もれて震えてんぜ?」
「ふやぁっ!」
くにゅ、と指でそこを摘まれると、クリームでつるんと滑る。
ゾロは、ちょっと驚いたように、でも楽しそうに笑って、探り当てた突起を指で摘んだまま、舌を這わせてきた。
「あ・・ぁっ!ちょ、まっ・・!くあぁぅ・・!」
「・・甘ェ・・・」
べろべろと舐められ、そのまま、ちゅうっとクリームごと吸われる。
いつもと違うもどかしい刺激に、サンジは震える声をあげた。
「俺が全部キレイに食いきるまで、動くなよ?」
「そんっ・・・・・ぜったいムリ!!」
「つっても、もう遅えけどよ。このクリーム、どうにかしねぇといけねぇんだろ?無理なら、捨てるか?」
「・・・・・・ぅぅう〜〜〜」
おれが食べ物捨てらんないの、分かってるくせに!
悔しさに睨みあげると、ゾロは目を眇めた。
「涙目で睨んでも、煽ってることにしかならねぇって、いつになったら気付くんだおめぇは?」
「ふあ・・・っ」
不遜な笑顔で優しく囁かれて、力が抜ける。
サンジが、ちょっと低めの、甘やかすようなゾロの声に弱いのも、お見通しらしい。
わざとエロ声を出すときのゾロは、もう止められないのも、これまでの生活で思い知っていた。
「すげぇ甘ぇ匂いがする。このケーキ食っちまっていいんだろ、お前ごと。」
言うが早いか、再び腹に舌を落とされ。
体温で溶けかけたクリームを、べろべろと舐めとるゾロ。
ケーキじゃねぇ!おれはケーキじゃねぇよクソエロ変態講師!!
普段は無口なくせに、『好き』とかもぜってー言わねぇくせして、
なんでこんなときだけポンポン親父くさい台詞が出てくんだよ!?
つーか、なんかこの人どんどんエロくなってない?
俺の恋人、だんだんヤバくない?
いや、実際エロいしやべぇよ。とセルフ突っ込みしながら。
触れられる感触にサンジはきゅっと身を硬くする。
だって、くすぐったいのだ。
ゾロが脇腹やヘソあたりをクリーム越しに舐めるたびに、その舌が胸の・・・乳輪の周りに近付くたびに。
ぞくぞくん、と背中に痺れが走ってたまらないのも。
乳首がビンビンに尖って痛いくらいなのも、サンジのチンコがもう完勃ちでとろとろ蜜を垂らしてるのも、
止めどなく悲鳴のような嬌声が漏れるのも、
くすぐったくて、どうしようもないからだ。
「ぞろっ・・や・・こそばい・・っから・・ぁ」
泣きそうになりながら身をくねらせ、ゾロの髪を掴む。
「あ?やめてほしいのか?」
その問いに、サンジは頷いた。
「おねが・・・ゾロ、ふつうにしよ?」
まだゾロがニヤニヤしたままなのが気になるが。
「なんでやめたいんだ?気持ちいいんだろ?」
「んあぁっ、ぬるぬるしてっ・・・へん・・・んぅ」
「こそばいのがヤなのか?んじゃこれは?」
ぬめる指先で、乳首をぎゅっときつく捻られ、「ぃアンっ」と甲高い声をあげる。
「い、たぁあぁんっ」
「痛いのなら、好きなんだろ?」
「いにゃ・ぅ・・・やぁっ!」
痛いのやだ!と言おうとしたのに、出たのは猫のような啼き声で・・・あとは言葉にならなかった。
ゾロが、コリッとした感触を楽しむように、乳首に歯を立ててきた瞬間。
「いや、ああ、ぁぁぁあああぁぁああぅっっっ!!!」
サンジは叫びながら放っていた。
どくどくと、止まることを知らない白濁が、サンジの腹を汚す。
「ぁぁ・・・・・はぁ・・・・ぁ・・」
サンジは整わない思考の中、息を上げて、驚いたようなゾロの顔を見遣った。
男の顔が、スローモーションのように、口元だけが歪んだ笑みを浮かべる。
「乳首だけでイったか?・・・腹、クリームと混ざってドロドロになってんぜ」
「―――――ッッ!!!」
いやらしいその声に、サンジはぎゅっと力を込める。
その腹を、ゾロの指がなぞった。
汗と体液と、あまったるいクリームの混じったそれを、撫でつけるように肌を愛撫され、
サンジは短く息を吐き出した。
「コレでほぐしてやるから、足、開け」
「ふ・・ぅっ・・・・ん」
言われるまま、ゆっくりと膝を立てると、双丘の間に、ぬめった指の感触。
ぬるぬるに粘ついた指を二本、いきなり入れられ、サンジは悲鳴を上げるが。
「んあぁっ!!ぁ、だ・・・っ・・・」
正確に前立腺を突いてくる、強烈すぎる快感に、サンジは涙を堪えることができなかった。
「ぃあぁっ、ゾ・・・た・・・ぁん、イタっ・・」
過ぎた快感は、時に痛みと混同する。痛いのか気持ちいいのかももう分からなくなって、
サンジはビクビク震えながらゾロに縋りついた。
「も、だめだっ・・・ゾロ、いてぇ・よ・・」
「あ?あぁ、わりぃな。おめぇは痛いほうが好きかと思って」
ニヤリと意地悪く笑ったゾロだが、
言葉とは裏腹に、秘孔をまさぐる指は、優しく抜き差しを繰り返しだした。
やっと与えられたゆっくりとした愛撫に、力が抜けて、サンジは再びテーブルに身を預ける。
「あ・・・ふ・っう・・・」
「ん、気持ちいいか?ココ弄られんの好きか?」
ナカでぐにッと指を開かれ、壁を擦られる。どこが気持ちいいか、力加減をも知り尽くしているゾロの技巧は、
サンジの思考をぐなぐなにするのには充分だった。
「う、んんっ、スキっ・・・ゾロ、好きだっ」
「・・・そうか」
ふっと微笑んだゾロが、サンジに顔を近づける。
今日はじめてのキスを、自分から口を開いて招き入れた。
「あっぁぁあ、アウ、ん、ゾロ・・・すき・・」
「サンジ・・・っ」
クリームと唾液でべとべとに解されて、入れられた瞬間に達した。
それを見た瞬間のゾロのふやけた顔ったらなかったけれど。サンジはやっぱりそんなの見てられなかった。
恥ずかしくて消え入りそうだった。
サンジを見て、ゾロもまたイったみたいだったけど、萎えることもなく、激しく攻め立てられて。
その日も、長い長いセックスを、たっぷり堪能させられた。
普段は言わない『愛してる』を、体中で感じる。
恥ずかしいことと、くすぐったいのが感じる体質に、ゾロにそう仕込まれたのか・・・元からだったのか、
今となっては分からないけれど。
それでも、ゾロとこうしてるのは、大好きだ。
息がつけないほど苦しくて、それ以上に気持ちよくて幸せで。
ゾロのことが大好きで。
どんなにエロくても酷くてもオヤジでも魔獣でもサドでもエロくても、どうしても好きで。
・・・ゾロ、
生まれてきてくれてありがとう。
おれと出会ってくれてありがとう。
一緒にいてくれてありがとう。
たくさん幸せをくれてありがとう。
生きててくれて、それだけで、おれは幸せだから。
誕生日、おめでとう。
・・・・・・あと、たのむから、セックスは一日 三回で勘弁してくれ・・。
こんな濃いの毎日されたら、たまったもんじゃねぇよ。
・・・とりあえず、明日からでいいけどな。
滑り込みゾロ誕。(3月1日)
生クリームプレイとか、ナチュラルにやりそうですよね、このゾロは
・・・・・・・・・ばかっぷるめが(笑)
お読みくださってありがとうございましたーv
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