「ふあ・・・あぁっ・・は・っ・・」



ゾロの手の動きに呼応して、勝手に体が跳ねる。


サンジは喘ぐように息を吸った。






【翻弄】






「も、やぁっ・・そこば・・っか・・!」




入り口だけを執拗に弄られるもどかしさに涙を浮かべ、絶え絶えに声を上げると。



「あ?足りねえって?」


ゾロにニヤリと人の悪い笑みを向けられ、にゅる、と少し奥まで入り込む。


ふゥン・・と鼻から抜けるような息を吹き、自然にわきあがる涙をだらだら流しながら。

サンジは視線だけで肯定を告げた。



言葉さえもうまく紡げないこの状況で。 ゾロにいいように翻弄されるだけの己の体。


もてあまして、自分ではどうしようもできなくて、 最後にはゾロに、おねがい、なんとかして、と頼んだのはサンジのほうだったけれど。


「もっと奥まで欲しい、って言えたら、くれてやる」


そんな風に意地悪く言われて、素直に応えられるわけがないサンジの性格だって、充分分かっているだろうに。


「はァあん・・やああっ、も、いやぁ・・っ」


さっきから、言葉にはできなくても、態度で強請っているのに、


うん?と殊更優しい声を出し、ゾロはサンジの穴から引き抜こうとした。


「やだあ、抜いちゃだめぇっ!」


「だったら言え」


「う・・んんん、も・・と、おく、まで、ちょうだい・・」


息も切れ切れに、必死で息を吸い込みながら、サンジはやっとのことで口にする。



ふ、と口元を緩めたゾロが、先ほどより奥まった場所を、くすぐるように抜き差しを繰り返す。



「あ、はあ、も、でちゃ・・うぅ」



「いいぜ、出せよ」



「は、あっ、ハ・・あ、あ、あああっ」



肩を上下させ、ひときわ大きく呼吸をすると、











「ぶへっくしゅ!!!」



サンジは、それはもう盛大に、くしゃみを放出した。





























「あーーすっきりしたー。」


「そうか、そりゃよかった」


「あんがとなー。自分でやんの、なんか怖くってなー」



くしゃみが出ずにムズムズしていたサンジは、 ゾロにこより鼻に突っ込まれて思いっきりくしゃみが出来、やっと清々した笑顔を見せる。



「あ、鼻水でた。ティッシュティッシュ・・・・・・ってゾロ、何やってんの?」


のし、と上に覆いかぶさられるのに、サンジは不可解な表情で尋ねると


「悪ィ。ムラッときた」


平然と、そう答えるゾロ。



「え!?いきなりなに!?なんで!?どこにっ!?」


「くしゃみしてる顔」


「−−−−−マニアック!!!」


結局やっぱり、うちのゾロとサンジはそういう終わり方になるのでした。





めでたし(か?)







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こういう話、大好きだね。 と言われました管理人。


・・・だいすきです!!!(笑)