冬島。寒い日。ふたりは・・・ 5




 あ・・・っぶねぇ!!!

 イっちまうかと思った・・・。つか実際、ちょっと出たような気もするが

 入れてって!!コックが「いれて」って言いやがった!!




 絶対に、一生、なにがあっても 聞くことはないと思っていたサンジの可愛いおねだり(注:ゾロ目線)に、

 感動すら覚えた。

 危うく誤爆するところだった。

 ゾロは、それだけは避けねばならないと、サンジの腰を高く上げさせ、秘唇に己をあてがい。

 そのまま、腰を進める。



 「・・・ぁうああぁあ―――――」

 「・・・っキツ・・」



 サンジの口からは意味のない悲鳴のような喘ぎが漏れ、ゾロはその締め付けのキツさに呻いた。



 「ッ・・・おい、力抜けっ」

 「あうぅ―――」

 「・・・聞いちゃねぇか」


 ゆっくり、しかし確実にサンジの体内に侵入していく屹立。



 一番奥まで嵌め込んだときには、ゾロもサンジも、全身にびっしょりと汗をかいていた。


 「全部・・・入ったぜ?な、顔あげろよ、サンジ」


 ギチギチに締め付けられて、気の遠くなるような快感を得ながら、サンジの髪を梳く。


 「へっ、なに、名前・・・呼んでん・・だ」


 眉を顰めてにやっと笑い、振り向いたその顔が、

 とんでもなく可愛くて。

 もっと見たくなったゾロは、サンジに突っ込んだままぐるんと体勢を入れ替える。


 「うわぁぁぁんっ」

 ぬるぬるに濡らしたローションのおかげで簡単に回されたサンジがビクビクと震えた。

 自分の中で捻られた雄に、感じたのだろうか。

 息つく間もなく腰を前後に揺らしながら、ゾロはサンジの長い前髪をかき上げる。




 仰向けになったサンジの、左側の顔が露になった。
 初めて見るサンジの両目。
 いつもいつも前髪で隠してるから、うっとうしくねぇのかと思ってはいたが。
 どーにも綺麗な顔してんじゃねぇか。

 これで、人を見下すツラしてりゃ、ほんとに作りもんみてぇだろな。
 眉もぐるぐるじゃなきゃ、感情のない人形みてぇだ。


 ・・・巻いてるほうがいい。
 グルグル巻いた眉毛で、綺麗な顔も髪で半分隠して。
 ちと勿体ねぇが、こいつはそれでいい。



 「あぁっ、あハ、はん、んんん、ぞ・・ろ・・」



 もっとも、こんな緩んだツラしてるうちは、ちっとも人形みたくねぇけどな。




 「ゾロっ、ゾロもっ、だっ!ぁあ、ああっっあ・・・」


 「エロいツラ、してんじゃねぇよ。抱き潰すぞ・・」


 「んっ!い・・いから、ゾロ、なまえ・・っあうぅ!」


 名前・・・。

 呼んでほしかったのか?



 「・・・・・・サンジ・・・」


 「んぁあああああ――――!!!」



 そんなんでいーんなら、と耳元で名前を囁くと、サンジは大きく身を震わせて叫んだ。

 ついでにサンジの中もビクビク震えて、ゾロはクっと息を止めた。


 「・・・名前呼ばれてっ、感じてんのか、てめぇ・・はっ」


 「あぁあああん、ゾロ、キモチぃ・・・ふああん」



 ぎゅんぎゅんと蠢く孔に締め付けられながら、理性を飛ばして喘ぐサンジに

 これ以上我慢できるはずもなく。




 何度も何度も名を呼びながら、腰をガツガツと激しく打ちつけ、

 サンジが痙攣して果てるとほぼ同時に、

 ゾロもその精を、サンジの中に注ぎ込んだ―――









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 熱いのか寒いのか、もうわかんねぇ・・・。



 すっぱだかで、キッチンの床で、

 ゾロの厚い胸に抱き締められながら、サンジは浅い息を吐く。



 気温は凍えるほど低いはずなのに、ゾロとくっついてるところが、発熱したように熱くなっている。



 ゾロに・・・・・・ヤラれちまったよ・・・。




 激しく攻められて痛み、疼く体で、身を捩る。

 ヤッてる最中はぶっとんで、強請るような台詞も吐いたサンジだが、

 いや、だからこそ、いざ終わってみるととんでもなく恥ずかしい。

 どんな顔していいのかも分からず、窺うような視線を向けると、ゾロと目が合った。



 「・・・っ!」

 「・・サンジ・・・」

 ふ、と微笑んで優しく名前を呼ばれ、胸の奥がじわんと熱くなる。















 もうすぐ、船は冬島に着くらしい。



 きっと、雪も降ってて、すげぇ寒いんだろうな。



 もし、ログが溜まるのに時間がかかって、治安もよくて、宿なんかとったりしたら・・・



 そんときは・・・




 また、あっためさせてやってもいい。




 おれのうえで、獣みてぇな顔したコイツに・・・


 また食われてやってもいい。



 そんで、一晩中おれを抱き締めて眠りゃいい。




 そう思って、愛しい獣を、力いっぱい抱き締めた。







 E N D




  





 長らくのお付き合いありがとうございましたvv



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